染み抜きにはキッチンハイター!種類別のクリーニング方法を解説

染み抜きというと、めんどうくさい、もしくは、素人には難しいというイメージがあります。

確かに、洗濯しても落ちない汚れつまり染みを落とすことすなわち染み抜きは、とても地味かつ地道な作業です。

専用の洗剤や道具を使わなければならないとしたら、いっそ、衣類を買い直すほうが早い上に安上がりなように思えます。
しかし、専用の洗剤も道具も不要だったなら、どうでしょうか?

比較的簡単に染み抜きできるとしたら、衣類を買い直す必要はありません。

そんな簡単な染み抜きのお手伝いをしてくれるのが「キッチンハイター」です。

ポイントは衣類用のハイターではなくキッチンハイターである点。

というのも、キッチンハイターのほうがお安く入手できるのです。

そこで、特に需要の高い

  • カレーの染み抜き
  • コーヒーの染み抜き
  • Tシャツの染み抜き

について、キッチンハイターを使ったクリーニング方法を解説します。

カレーの染み抜きをキッチンハイターでクリーニングする方法

カレーの汚れは油分を含んでいるので、油分汚れを落とすには台所洗剤がベターです。

なので、カレーの染み抜きをいきなりキッチンハイターを使うのではなく、その前に台所洗剤を使って洗ってみるという方法もあります。

とはいえ、汚れたばかりならばともかく、すでに染みになってしまっていることも考えられますね。

すでに染みになってしまっている場合は、迷わずキッチンハイターです。

まず、洗面器やバケツに水を溜めてください。

染み抜きしたい衣類が浸かる程度の水があればいいので、シャツ一枚程度なら洗面器で十分です。

また、洗面台に栓をして水を溜め、そこに漬けるという手もあります。

溜めた水に衣類を沈め、そこにキッチンハイターをキャップ1杯~2杯程度入れ、30分ほど漬けておきます。

入れるキッチンハイターの量は衣類の量や水の量で変動しますが、入れれば入れるほど効果がアップするわけではありませんから、用法容量は守るようにしましょう。

そうして30分ほど漬けておいたら、水を捨てざっと水洗いしてください。

お湯でも大丈夫です。

その後、普通に洗濯します。

キッチンハイターでクリーニングする注意点

さて、キッチンハイターでクリーニングする注意点が2つあります。

キッチンハイターで可能な染み抜きは白い衣類のみ

キッチンハイターを色柄物に使ってしまうと色が抜けてしまうからです。

ですが、真っ白いシャツにほんの少しだけれども頑固なカレーの染みを染み抜きしたい時にキッチンハイターは大活躍します。

染み抜き後に他の色柄物と一緒に洗濯しない

染み抜き後に他の色柄物と一緒に洗濯してしまうとその色柄物の色柄が落ちてしまう可能性があるからです。

ざっと洗い流しているとはいえ、染み抜きしようとした衣類にはキッチンハイターの成分が残っている状態です。

ですから、他の色柄物と洗濯してしまうと残っていたキッチンハイターの成分で漂白されかねません。

コーヒーの染み抜きをキッチンハイターでクリーニングする方法

コーヒーの汚れも、汚れてしまってすぐならば台所洗剤で落とせると言われています。

しかしながら、汚れにすぐ気づいているなら染みになっていないわけで、気づいた時には染みになってしまっていることも多いはずです。

そして、コーヒーの染みもカレーと同様に頑固な染みです。

カレー同様にキッチンハイターを溶かした水に衣類を漬けることでコーヒーの染み抜きになりますので、試してみてください。

ところが、キッチンハイターを溶かした水に漬けておいたのにコーヒーの染みが落ちない!ということもあります。

コーヒーの染みはそれくらい頑固だからです。

その場合、キッチンハイターを汚れに直接塗ります。

キャップに入れたキッチンハイターを汚れにかけるイメージです。

コーヒーの染み抜きであれば、キャップ一杯程度のキッチンハイターを染みにかければ十分ではないでしょうか。

染みの大きさによってはキャップ半分程度でも事足りるかもしれません。

それから、少し時間を置きます。

10分くらい置いた衣類をそのまま洗濯します。

カレーの染み抜きと違って水洗いせずに洗濯することになります。

ただ、使っている物は同じキッチンハイターですから、染みの種類がカレーではなくコーヒーになったとしてもキッチンハイターが使えるのは白い衣類のみで、色柄物にキッチンハイターのような塩素系漂白剤を使わないのは鉄則と言えます。

Tシャツの染み抜きはキッチンハイターでどのくらい落ちる?

Tシャツの染み抜きもキッチンハイターでクリーニング可能です。

もっとも、カレーともコーヒーとも違う厄介さがTシャツにはあります。

Tシャツの何が厄介なのか?それは、皮脂が染み込んでいる可能性がある点です。

汗の染みもそうですが、人間の皮脂は実は非常に頑固な汚れで、塩素系漂白剤をもってしても落とし切れないことがあります。

しかし、絶対に落とせないと決まっているわけではありません。

何年も放置してしまった染みでもなければ、落とせる可能性は高いです。

例えば、平日に着用したTシャツを週末にまとめてキッチンハイターでクリーニングするようにする。

そのようなサイクルにしておけば、難易度の高いTシャツの染み抜きであろうともキッチンハイターひとつで太刀打ちできる確率がぐっと上がります。

逆に、一年以上の年単位で染みを放っておいたTシャツだと、キッチンハイターをもってしても染み抜きできる可能性は半分以下です。

特に、汗や皮脂で黄色くなってしまっているようなTシャツは難しいと言わざるをえません。

そういうケースでは、染み抜きできるかどうか一応キッチンハイターによるクリーニングを試し、だめだったら新しいTシャツに買い替え、買い替えたTシャツは週に一度か月に一度キッチンハイタークリーニングするようにすればいいのではないでしょうか。

ただし、あまりにも頻繁にキッチンハイタークリーニングしていても、衣類は傷みます。

塩素漂白剤の使用はマメ過ぎても良くないのだと覚えておいてください。

まとめ

染み抜きは、特別な洗剤も道具も不要で、衣類用のハイターすら不要。

キッチンハイターひとつでクリーニングできます。

頑固な染みの代表であるカレーもコーヒーもキッチンハイターで染み抜きができるということです。

汗や皮脂が染み込んでしまったTシャツもキッチンハイタークリーニングでよみがえることがあります。

しかし、塩素系漂白剤であるキッチンハイターは色柄物を漂白していますというデメリットも持っています。

よって、キッチンハイターによる染み抜きは色柄物はNGで白い衣類のみOKというルールだけは守ってください。